春、外に遊びに行くには絶好のシーズンですよね。友人やご家族との外出先に美術館はいかがですか?今回は、西洋美術の展覧会のうち特に注目すべき5つをピックアップしました。美術鑑賞が趣味の方はもちろん、初心者の方にも楽しんでいただける内容となっています。アートの旅に出かけてみませんか?
本邦初!北欧の絵画展
「北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」
SOMPO美術館(新宿)、2024年03月23日(土)~6月9日(日)
こちらは、日本で初めての本格的な北欧絵画の展覧会です。ノルウェー国立美術館、スウェーデン国立美術館、フィンランド国立アテネウム美術館という3国の国立美術館のコレクションから選ばれた約70点の作品を鑑賞することができ、北欧の魅力的な絵画を堪能することができます。北欧美術は自然や神話をテーマにした作品が多く、西洋美術の主流とは全く異なる幻想的な世界観を持っています。みなさんもこの展覧会を通じて、北欧の自然や文化、歴史を感じてみませんか。
20世紀の巨匠たちの展覧会
「デ・キリコ展」
東京都美術館(上野)、2024年4月27日(土)~8月29日(木)
こちらの20世紀を代表する巨匠の一人、ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico)の個展です。シュルレアリスムの先駆者として知られており、不気味で非現実的な風景や建造物、そして幻想的な空間構成が評価されています。ルネ・マグリットやジョアン・ミロをはじめとする多くの芸術家に影響を与えました。キリコの作品は夢のような風景や不条理な空間を通じて、不可解な現実と幻想的な世界を表現しています。みなさんも夢と現実の境界線のあいまいな異世界にトリップしてみませんか。
「ブランクーシ 本質を象る」
アーティゾン美術館(八重洲)、2024年3月30日(土)~7月7日(日)
この展覧会では、ルーマニア出身の彫刻家・コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brâncuși)の作品が一堂に会します。ブランクーシは20世紀初頭に活躍した近代彫刻の重要な先駆者の一人で、革新的なアプローチと抽象的なスタイルによって高い評価を受けています。彫刻をより純粋な形態として捉え、素材の本質を引き出すことに焦点を当てた彼の作品は、簡潔な形状、滑らかな曲線、そして実験的なアプローチで知られています。形を自由に操り、独自の視点から物事を捉える彼の作品は、抽象的でありながら直感的に理解することができ、鑑賞者もインスピレーションを得ることができます。
「マティス 自由なフォルム」
国立新美術館(乃木坂)、2024年2月14日(水)~5月27日(月)
20世紀の巨匠アンリ・マティス(Henri Matisse)は、自由で色彩豊かな作品が特徴のフォービズムの画家です。彼の後半生はニースのアトリエで、切り紙絵の作品制作に取り組みました。こちらの展覧会では、ニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、切り紙絵に焦点を当てながら、絵画作品や資料を約150点紹介します。その中でも大作と知られる「花と果実」は、縦4メートル×横8メートル!一体どのような切り紙絵なのか、会場で見てみたいですよね。
国立西洋美術館・常設展示
国立西洋美術館(上野)、常設
こちらの美術館の常設展示は、いつでも西洋絵画史の流れを概観できるように構成されています。西洋の中世絵画から始まり、ルネサンス期を経て印象派やポスト印象派までの西洋絵画の名作が展示されています。加えていくつかのテーマの解説パネルが付されており、解説を読みながら鑑賞することもできます。また、庭園は展示室ではロダンをはじめ有名彫刻家の作品が並びます。西洋美術の大きな流れを見ることで、各画家のすばらしさを深く理解することができるでしょう。
以上、今年の春におすすめの西洋美術の展覧会でした。いかがでしたか?
是非、この機会に訪れてみてください。
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